スキップとローファー
絵がかわいいな~、と思いつつも読まずにいた話題の作品。
レンタルで借りて7巻までイッキ読み。
や~、良い漫画だァ~。
田舎から東京の高校に入学した主人公を中心とした、ほのぼの学園生活。
これといってものすごく大きな事件ってないんだけど、
高校時代のワクワクもドキドキもズキズキした気持ちも。
あ~、同じようなことあったな、似たようなこと考えてたな、って
読みながら鮮やかに蘇ってきた。
この漫画に出てくる“ナオちゃん”とほぼ同世代の私は
高校生活なんてもう20年ばかし前のことなのにね(笑)
※以下、ちょいネタバレ
登場人物みんな愛おしいんだけど、
最初「うわ、絶対女子に嫌われるタイプやん…」と思ってたミカちゃん。
(人のステータスみて顔色変えるあざといやーつ)
主人公に対しても当たりが強かったし、いけすかねえ~、と思っていたものの
読み進むにつれ、一番感情移入する結果に。
昔は太っていて周囲からいじめられ気味だった彼女。
努力で痩せて、オシャレなカワイイ子になったけど、
未だにどこかコンプレックスから抜け出せず、
つい人を見下してしまったり、素直になれなかったり…
自己肯定感が低くて尚且つそれをこじらせちゃってるとさ、
本当は承認欲求でいっぱいなくせに、いざ褒められたり好意を持たれたりすると
「あんた私の何を知っているんだよ」って妙な怒り湧いてくることあるよね。
わたしもそうだったよ…ミカちゃん…(周囲からすればただのめんどくさい奴でしかない)
自分の中に「“こう”じゃなきゃ愛されない」っていう思い込みがあって、
めいっぱい背伸びしようとしてるんだけど、
でも、本当の自分は“そう”じゃないからなのかな。
私は賢くて優しい人が好き
思いやりがあって 周りもよく見えてて
私の浅ましさなんてお見通し そんな人
だから私が
好きな人から好きになってもらえることはない
この台詞…あぁぁぁ~~~ミカちゃぁぁ~~~ん!!!(泣)
ってなっちゃった。
賢い、ってのはもちろん、
勉強が出来るとか物知りとかって訳じゃなくてね。
ミカちゃんの台詞、めんどくさい気持ちの言語化がすごい的確。
今となればなんて自意識過剰で傲慢なんだ!!って思うし、
実際、高校の時めちゃ仲良かった友達に
「自分のことを嫌いって言うアンタは自分の嫌な部分を認めたくないただのナルシスト」って言われたことがあるよ、あたしゃ。
辛辣だけど実に的確な我が友人(笑)
でも、いつかは知らぬ間に
友達であれ恋人であれ、そんなめんどくさい感情忘れちゃうくらい、
一緒に居て心地よい人が出来てたりするんだよねー
ミカちゃんにとって、今がその時なのかも?
ついつい、ミカちゃんの闇の部分に惹かれてしまったけれど、
ピュアな主人公を中心に、ほんとみんないい子たちばかりでほっこりするよ。
中学まではホントに分かりやすい情報が全てで、
(見た目が良いとか悪いとか、運動できるとか出来ないとか)
スクールカーストえぐかった記憶があるんだけれど、
でも、高校は
一見自分とは全然違う!と思ってた人たちが
実は根っこの部分で気が合ったり、同じような悩みを抱えてたり。
そんなことを知った、愛おしい時代だった。
ええのう、青春。
いろんな感情を思い出させてくれる物語でした。
続きが楽しみー